公開日:2025年5月30日

この記事はこんな方におすすめです
- 建設キャリアアップシステムに登録が必要と言われた方
- 技能者登録って何?と思っている方
- 簡略型と詳細型、どちらを選べばいいか悩んでいる方
- いずれ能力レベルアップ申請をしたいと考えている方
【はじめに】
最近、現場で「建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録してね!」と言われた方も多いのではないでしょうか?
「建設キャリアアップシステム(CCUS)って何?」「何から始めればいいの?」と、頭の中にたくさんのハテナが浮かんでいるかもしれませんね。特に、技能者登録には「簡略型」と「詳細型」の2種類があって、どちらを選べばいいのか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。
この記事では、そんな皆さまの疑問をスッキリ解決できるよう、簡略型と詳細型の違いから、それぞれのメリット・デメリット、そして「結局、どっちを選べばいいの?」という疑問まで、分かりやすく丁寧にご説明しますね。
建設キャリアアップシステム(CCUS)「技能者登録」って何?
建設キャリアアップシステム(CCUS)「技能者登録」とは、技能者(作業員)一人ひとりの情報を建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録することです。
登録すると、技能者にはCCUSカードが交付されます。 現場入場する際に、カードリーダ等の器具にかざして、就業履歴を残していく仕組みです。
簡略型と詳細型、登録内容の違いは?
さて、本題の簡略型と詳細型の違いについてです。この2つの大きな違いは、「どこまで詳しく自分の情報を登録するか」という点にあります。
「簡略型」登録
その名の通り「簡単に」「シンプルに」登録する形です。
・本人情報:氏名や生年月日、住所など
・所属事業者情報
・社会保険情報:健康保険や年金、雇用保険の加入状況
「詳細型」登録
簡略型の登録内容に加えて、労災保険特別加入情報や健康診断情報、皆さまがこれまでに取得した建設業に関する資格(例えば、玉掛け技能講習や足場の組立て等作業主任者など)等を登録する型です。
簡略型と詳細型、登録料金の違いは?
次に、気になる登録料金についてです。
簡略型と詳細型では、登録時にかかる料金が異なります。
- 簡略型の登録料金:2,500円
- 詳細型の登録料金:4,900円
最初は簡略型を選択して技能者登録をし、建設キャリアアップカード(CCUSカード)を発行後に詳細型へ変更することも可能です。この場合は、簡略型と詳細型の差額「2,400円」が別途必要です。
簡略型と詳細型、メリット・デメリットは?
簡略型のメリット
- 登録が簡単でスピーディー: 登録項目が少ないため、準備する添付書類や登録にかかる時間が大幅に減ります。お忙しい皆さまにとっては、これが一番のメリットかもしれませんね。
- 料金が安い: 詳細型に比べて初期費用を抑えられます。
簡略型のデメリット
- スキルが評価されにくい: 登録機関技能者や保有資格情報を登録できないため、皆さまの持っているスキルや経験がシステム上で評価されにくいです。
- レベル判定ができない: 能力評価(レベル判定)を行うためには詳細型での登録が必要です。
詳細型のメリット
- スキルが“見える化”される: 取得した資格情報を登録できるため、皆さまのスキルが客観的に評価されやすくなります。
- レベル判定ができる: 登録された情報をもとに、技能者としての能力評価申請(レベル判定)が可能です。これが一番のメリットと言えるでしょう。
- 適正な評価や待遇に繋がりやすい: 自社や自社に属する技能者のスキルレベルをPRできます。
詳細型のデメリット
- 登録に手間と時間がかかる: 登録する情報が多いため、書類の準備や入力に手間と時間がかかります。
- 料金が高い: 簡略型に比べて初期費用が高くなります。
結局、どっちを選べばいいの?
「結局、私はどっちを選べばいいの?」という疑問が、この記事を読んでいる皆さまの頭の中にあるかもしれませんね。
ズバリ、結論から言うと、将来的に能力評価(レベル判定)を考えている方や、自分のスキルをきちんと評価してもらいたいと考えている方は、最初から「詳細型」で登録することをおすすめします!
「今はそこまで考えていないけど、とりあえず登録だけしておきたい」という方は、一旦「簡略型」で登録しておいてもいいかもしれません。ただし、後々「やっぱり能力評価申請(レベル判定)したい!」となった時に、簡略型から詳細型への変更手続きが必要になることを覚えておいてくださいね。 ご自身の今後のキャリアプランや、会社からの指示なども考慮して、最適な方を選んでくださいね。
簡略型から詳細型への変更方法
「やっぱり詳細型にしたい!」と思ったら、簡略型から詳細型へ変更することができます。
変更方法はまず、技能者IDでログインし、「350_変更」から「30_簡略型から詳細型への移行」を行います。その際には、移行手数料(2,400円)が発生します。
その後、運営側にて移行処理が行われ、移行処理が完了すると移行処理完了のメール連絡が来ます。
移行処理完了連絡が来ると労災保険特別加入情報や資格情報等の追加申請が行えるようになります。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
建設キャリアアップシステム(CCUS)技能者登録について、簡略型と詳細型の違いや、どちらを選べばいいか、少しはご理解いただけたでしょうか?
簡略型と詳細型の大きな違いは、「どこまで詳しく自分の情報を登録するか」、そして、能力評価(レベル判定)を行えるか、行えないかです。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の目的である「技能者の能力・経験に応じて適正な処遇改善につなげる」ことができるのは、詳細型です。
「登録しなきゃいけないのは分かったけど、書類を準備したり、入力したり、やっぱり面倒くさいなぁ…」
「よく分からないから誰かに任せたいなぁ…」

「建設キャリアアップシステム」の登録を肩代わりします!
監修者の紹介

CCUS認定アドバイザー
共田 容脩
建設キャリアアップシステム認定アドバイザー(認定番号047番)
愛知県CCUS登録行政書士
行政書士事務所トータルマネジメント 代表
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