
この記事はこんな方におすすめです
- 外国人技能者を雇用している建設会社様
- これから外国人技能者を雇用しようと考えている建設業の事業者様
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入に興味がある建設会社様
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用して外国人技能者の雇用環境を改善したい事業者様
【はじめに】
建設業界では、依然として人手不足が深刻な課題となっています。
その中で、外国人技能者の皆様は、現場を支える重要な戦力として不可欠な存在です。 2025年夏には、外国人技能者の更なる活躍を後押しするため、建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入を支援する新しい補助制度が開始される予定です。
この記事では、その注目の補助制度の概要と、外国人技能者の活用において建設キャリアアップシステム(CCUS)がなぜ重要なのかを解説いたします。
建設キャリアアップシステム(CCUS)導入を後押しする新しい補助制度の概要
建設業界における外国人技能者の雇用・活用を一層促進するため、2025年(令和7年)夏に、建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入を支援する新しい補助制度がスタートします。これまで建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入コストが懸念されていた事業者様にとっては、まさに朗報と言えるでしょう。
●初期費用を軽減!カードリーダー導入費用の補助
現場で技能者の就業履歴などを記録するために必要となるカードリーダーの導入費用が補助されます。
対象:日本建設業連合会、全国建設業協会、全国中小建設業協会のいずれかの会員企業
補助上限額:6万円
補助台数:上限なし(総額が上限額に達するまで)
この補助により、建設キャリアアップシステム(CCUS)導入の初期投資を抑えることが可能になります。
●運用コストもサポート!現場でのタッチ費用などの補助
外国人技能者が現場で就業履歴を記録する際のタッチ費用についても、補助が行われる予定です。
補助上限額:25万円
人数や日数による制限なし
日々の運用にかかるコストの一部が補助されることで、より継続的に建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用しやすくなります。
下請け専門工事業者を対象としてこれまで行ってきた管理者ID利用料、能力評価手数料に対する支援事業は25年度も継続されます。
経済的な支援措置を活用することで、建設業の事業者の皆様は、より負担を少なく建設キャリアアップシステム(CCUS)を導入し、外国人技能者の能力を最大限に引き出すための環境整備を進めることができるでしょう。
建設キャリアアップシステム(CCUS)とは? その基本的な仕組み
建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設業で働くすべての技能者の技能や経験を、業界統一のルールに基づいて記録・蓄積するシステムです。
技能者一人ひとりが持つ資格、研修受講歴、就業履歴などを登録することで、その情報を「見える化」します。
この「見える化」された情報は、技能者の適正な評価や賃金支払いに活用されることを目的としています。技能者の頑張りや成長がしっかりとデータとして蓄積され、それが待遇やキャリアアップに反映される、建設業界全体の透明性を高めるための重要なインフラと言えます。
具体的には、技能者はICカードを持ち、現場のカードリーダーにタッチすることで就業履歴が記録されます。事業者は、登録された技能者の情報を確認し、労務管理や安全管理、そして技能評価に役立てることができます。
外国人技能者の活用において建設キャリアアップシステム(CCUS)が重要な理由
建設キャリアアップシステム(CCUS)は、日本人技能者だけでなく、外国人技能者の能力を最大限に引き出し、より良い雇用環境を整備する上でも非常に重要な役割を果たします。
●技能・経験の客観的な証明と適正な配置
外国人技能者の場合、言語の壁などから、これまで培ってきたスキルや経験が十分に伝わりにくいという課題がありました。
建設キャリアアップシステム(CCUS)に技能や資格、就業履歴などを登録することで、これらの情報が客観的なデータとして「見える化」されます。 これにより、元請け企業は外国人技能者の能力を正確に把握し、適切な作業に配置することが可能となり、その能力を最大限に活かすことができます。
●待遇改善による定着促進と新たな人材の流入
建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用し、技能や経験に基づいた適正な評価を行うことは、外国人技能者の待遇改善に直結します。
自身のスキルが正当に評価され、賃金に反映されることで、外国人技能者のモチベーションは向上し、長く安心して働ける環境づくりを後押しします。 その結果、定着率の向上だけでなく、「この会社で働きたい!」という新たな人材の流入も期待できるようになります。
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まとめ
今回ご紹介した新しい補助制度は、建設キャリアアップシステム(CCUS)の導入を後押しし、外国人技能者のより一層の活躍を支援するものです。
建設キャリアアップシステム(CCUS)は、外国人技能者の技能や経験を「見える化」することで、適正な評価と待遇改善に繋がり、定着率の向上や新たな人材の確保に貢献します。
補助制度を活用し、建設キャリアアップシステム(CCUS)を導入・運用することは、外国人技能者にとって働きがいのある環境を作り、事業者の皆様にとっては、人手不足解消の一助となるだけでなく、企業の成長にも繋がる重要な一歩となるでしょう。
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監修者の紹介

CCUS認定アドバイザー
共田 容脩
建設キャリアアップシステム認定アドバイザー(認定番号047番)
愛知県CCUS登録行政書士
行政書士事務所トータルマネジメント 代表