建設キャリアアップシステム(CCUS)|経営事項審査の点数が変わる?CCUSの運用が会社の評価に直結!

CCUSマガジン

  この記事はこんな方におすすめです

  • 建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録をまだしていない方
  • 建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用して経営事項審査(経審)の点数を上げたい元請会社さん
  • 公共工事を受注したい元請会社さん

「建設キャリアアップシステム(CCUS)、まだ登録していないけど大丈夫かな?」
「登録しないと経営事項審査(経審)の点数が下がるって聞いたけど本当?」

そんな不安を感じている方は、とても多いです。

実は2020年1月の改正により「建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録や運用状況」で、経営事項審査(経審)の評価が変わるようになりました。
つまり登録していないと「せっかくの加点のチャンスを逃している」だけでなく、評価が少し下がってしまう場合もあるんです。

まだ登録していない方も大丈夫。
早めに登録しておくことで次の経営事項審査(経審)での加点に繋がります。

この記事では、建設業専門の行政書士が建設キャリアアップシステム(CCUS)で経営事項審査(経審)の点数を上げる方法をやさしく解説します。

建設キャリアアップシステム(CCUS)ってどんなもの?

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、建設現場で働く人の「働いた記録」や「資格」「経験」をデータで管理する仕組みです。

職人さん一人ひとりに「キャリアアップカード」が発行され、
現場に設置されたカードリーダーにタッチすると、いつ・どこで働いたかが自動で記録されます。

国が進めている制度なので、今後は公共工事を行う会社では登録が当たり前になると言われています。

今のうちに登録しておくことで、将来的にスムーズに公共工事へ対応できるようになります。

 経営事項審査(経審)でどう関係してくるの?

国や都道府県の公共工事を受けるには、経営事項審査(経審)を受けて、総合評定値(P点)という会社の評価をもらう必要があります。
簡単に言うと、公共工事を受注するための “会社の成績表”のようなものです。

この総合評定値(P点)は次の4つの項目で決まります。

  • X1点・X2点:経営の規模(売上や自己資本など)
  • Y点:経営の健全さ(財務状況)
  • Z点:技術力(技術者の数や資格)
  • W点:その他の加点(法令遵守や社会性)

このうち、建設キャリアアップシステム(CCUS)に影響するのはZ点(技術力)とW点(その他の加点)です。
建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録しているだけでも加点になるケースがあり、うまく活用すると最大で15点もアップすることがあります。

たとえば、

  • 公共工事と民間工事のすべての現場で建設キャリアアップシステム(CCUS)を導入していれば 15点加点
  • 公共工事のすべてで導入していれば 10点加点

ただし、すべての現場が対象になるわけではありません
審査の対象外となる工事もあるので、理解して運用することが大切です。

対象外の工事は次の通りです。

  1. 日本国外の工事
     日本国内以外で行われる工事は対象になりません。
  2. 建設業許可が不要な軽微な工事
     - 工事1件の請負代金が500万円未満(建築一式工事は1,500万円未満)
     - 建築一式工事のうち面積が150㎡未満の木造住宅を建設する場合
  3. 災害応急工事
     防災協定に基づく契約または発注者の指示で行われる緊急工事
  4. 下請工事
     発注者から直接請け負っていない工事

さらに、審査の対象期間は、審査基準日以前の1年間となります。

つまり、建設キャリアアップシステム(CCUS)で点数を上げるには、審査対象期間の中で、対象工事を正しく運用していることが前提です。
「現場で建設キャリアアップシステム(CCUS)を使っているかどうか」が、会社の評価に直結する時代になった、と考えてくださいね。

登録で加点をもらうポイント

加点をもらうには、ただ登録しただけでは不十分です。
次の3つをきちんと行っている必要があります。

  • 建設キャリアアップシステム(CCUS)上に現場や契約の情報を登録していること
  • 建設工事に従事する者が直接入力によらない方法(カードリーダーなど)で、建設キャリアアップシステム(CCUS)上に就業履歴を自動で記録していること
  • 経営事項審査(経審)の申請時に、誓約書を提出していること

特に大事なのは②です。
「あとでパソコンに直接入力すればいいだろう」では加点になりません。
実際に現場でキャリアアップカードをタッチして記録していることが条件です。

また、建設キャリアアップシステム(CCUS)では技能者にレベルを付ける制度があります。
・レベル3なら技能士1級と同じレベルと評価し2点を付与
・レベル4なら登録基幹技能者と同じレベルと評価し3点を付与

さらに、審査基準日以前3年間で建設キャリアアップシステム(CCUS)のレベルが1つ以上上がった技能者の割合に応じて最大10点が付与されます。
つまり、会社にレベルの高い技能者が多いほどZ点(技術力)もアップします。

登録しないと点数が下がる?

ここが意外と知られていないポイントです。

2021年の改正で、「W点(その他の加点)」に新しい加点項目が増えました。

その結果、会社の総合評定値(P点)の中でW点の割合が大きくなりすぎてしまうため、
バランスを取る目的で、W点を計算する際の係数が少し引き下げられました。

具体的には、
これまで「1900/200」だったものが「1750/200」に変更されています。

つまり「今まで通りで大丈夫」と思っていても、実際には点数が下がってしまう可能性があるということです。
公共工事の入札などで他社と競う際、このわずかな点差が落札できるかどうかを左右することもあります。

登録するなら今がチャンス!

「じゃあ、いつ登録すればいいの?」という質問をよくいただきます。

答えは、「できるだけ早く」です。

経営事項審査(経審)の加点は、審査基準日から1年以内の工事が対象になります。
つまり、すでに次の審査の対象期間が始まっている会社も多いんです。

登録手続きや現場での運用体制を整えるには、どうしても時間がかかります。

次の経営事項審査(経審)に間に合わせたいと考えるなら、今すぐ準備を始めるのが安心です。

まとめ

建設キャリアアップシステム(CCUS)は、ただのカード登録ではなく、会社の信頼性と経営事項審査(経審)の点数を上げる重要な仕組みです。

登録をしておけば、
・技能者のスキルや経験を正しく評価できる
・経営事項審査(経審)で加点を狙える

といったメリットがあります。

反対に、登録をしていないと点数が下がったり、加点を逃したりするリスクもあります。

「登録の仕方がよく分からない」「忙しくて手続きに時間が取れない」
そんな方は、私たち行政書士にお任せください。

「建設キャリアアップ登録センター」に”まるっと”お任せください!

ご注意:この記事は2025年12月11日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
タイトルとURLをコピーしました